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ASEANへの進出法務、アジアでの不動産取引の法務サポートの仕事を行っている日本人弁護士が最新情報をお伝えします

連載第21回目のテーマは、労働組合・労働者代表です。

今回は、労働組合について説明します。

1.労働者の権利

労働者には、自由に労働組合を結成する権利(労働法266条1項)、労働組合に加入する権利(労働法271条、労働組合法5条)、労働組合に加入しない自由・労働組合から脱退できる自由(労働法273条、労働組合法7条)が認められています。

労働者は、加入組合及び使用者に署名・拇印を押印した書面を提出することで当該組合から脱退することができます(労働組合法7条2項)。

2.労働組合の登録

労働組合が法律上の権利・利益を享受するためには、労働省に登録しなければならず(労働組合法11条)、登録されていない又は登録を取り消された組合は違法とみなされます(労働組合法14条2項)。

登録されている労働組合については、組合規則や組合長の名前等の情報が管轄の労働局に記録されますので、会社としては労働局でこれらの情報を調査することが可能です。

労働組合が登録を維持するためには、年次の財務諸表・活動報告書を組合員に開示し、その写しを翌年の3月末までに労働省に提出すること等を行わなければならず、労働省からの厳しい監督下に置かれることになります(労働組合法17条)。

労働裁判所(現時点では未設置)は、労働組合の登録を取り消す権限を有しており、労働省は労働裁判所に対して労働組合の取り消しを求めて訴えることができます(労働組合法19条)。

3.組合費

組合費は通常、労働組合の組合員である各労働者から当該労働組合に対して直接支払われますが、労働者が書面で申請した場合、使用者は、給料から差し引いて組合費をその所属組合に対して直接支払うことができます(労働法129条1項、労働組合法26条)。

 

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