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今日は、9月1日から2016年度の労働者割当申請が始まりましたので、外国人がカンボジアで労働する上で必要となるワークパーミットについて解説したいと思います。

1.労働者割当とは?

「労働者割り当て」という単語は聞き慣れないかもしれません。
しかし、これを申請しなければ、ワークパーミットを取得することができません。
重要な手続です。

労働法上、カンボジア人労働者数に対する外国人労働者数の割合が決められています。
ワークパーミットの前提として労働者割当制度を置くことによって、カンボジア人労働者と外国人労働者の人数を調整するという機能を果たしています。

*なお、外国人労働者の上限はカンボジア人労働者の“10%”とされています。

2.カンボジアにおける労働許可制度 

(1) ワークパーミットとは?

労働法上、「外国人は、労働担当省が発行する労働許可及び雇用カードを所持していない限り、労働することができない」とされています(カンボジアでは、一般的に上記「労働許可(証)」と「雇用カード」を併せたものがワークパーミットと呼ばれています)。

労働法は、ワークパーミットを持っていない限り「外国人は…労働することができない」とだけ定めています。ですので、原則として、労働期間の⻑さ・職種を問わず、カンボジアで働くためにはワークパーミットが必要となります。 

(2) 費用

ワークパーミットの申請の際には手続費用に加え、登録料100ドル/年の支払いが必要です。

*ワークパーミットを最初に取得する際に、最初にカンボジアに入国した年度から申請年度まで毎年100ドルの登録料の支払いを遡って要求される可能性があるため、注意が必要です。

(例)
2011年に旅行でカンボジアを訪れ、空港の入国カウンターでEビザ(ビジネスビザ)を取得してカンボジアに入国したAさんが2016年にカンボジアに赴任したという場合、2011年から2016年までの5年分500ドルの登録料を請求されるというのが現在の実務と認識しています。

(3) 申請期間

申請期間は例年、1月から3月末までの3ヶ月間です

(4) 罰則・取り締まりについて

外国人労働者の上限を超えて外国人を雇用する使用者は、罰金又は6日以上1ヶ月以下の禁錮刑を科される虞れがあります。

上記は使用者に対する罰則ですが、入管法上、ワークパーミットを持たずに労働している外国人は、強制退去の対象とされています。

上記に加えて、現在、ワークパーミットに関する内務省と労働省合同の取り締まり(査察)が実施されています。

このような現状を踏まえると、カンボジアでワークパーミットを所持せずに労働することに対するリスクは非常に大きいものと言えます。