情報

ASEANへの進出法務、アジアでの不動産取引の法務サポートの仕事を行っている日本人弁護士が最新情報をお伝えします

のアーカイブ

一緒に仕事をしている藪ちゃんがバンコクやビエンチャンに行くことが多くなってきたため、僕も忙しくなってきました。

そんな状況ながら、4月のクメール正月が近づいてきたのでソワソワし始めている今日このごろです。

*なお、正月前はお金が必要になる時期なので泥棒・ひったくり犯が増える季節です。
気を付けましょう!僕も気を付けます!

 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

今回のテーマは、労働災害及び労災補償です。

労働法は、(日本と同様)使用者が労働者に対して安全配慮義務等を負っていますことを規定しています。

使用者が安全配慮義務等を怠り、その結果、労働者が負傷等した場合、使用者は当該労働者に対して損害賠償義務を負うことになりますが、労働法はこの場合の損害の範囲(医療費・逸失利益・遺族年金・葬式費用等)を規定しています。

詳しくはNNAさんの第13回連載(タイ版:本年1月14日掲載分)をご参照下さい。

(カンボジア・ビジネス法講座 第13回 PDFファイル)

前回の更新で続きを翌日書くと言いながら2週間ほど経ってしまいました…スミマセン汗

それでは前回の続きをどうぞ!

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

3.時間外手当

(1) 日本

日本では、使用者が労働者に、労働基準法上の法定労働時間(週40時間、1日8時間)を超えて労働をさせる場合、休日に労働をさせる場合は、割増賃金を支払わなければなりません。

割増率は時間外労働については25%、休日労働については50%、月間60時間を超える時間外労働部分については50%とされています。

なお、午後10時から翌午前5時までの時間帯に行われた労働(深夜労働)については、通常の労働時間の賃金の25%以上の割増賃金を支払わなければなりませんが、深夜労働と時間外労働・深夜労働と休日労働が重なった場合は、それぞれ、1.25✕1.25、1.25✕1.5という計算がなされることになるので、注意が必要です。

(2) カンボジア

カンボジアにおける時間外労働手当の割合は以下のように規定されています。

・休日以外の午前5時から午後10時まで:150%

・休日以外の午後10時から翌午前5時まで(夜間残業):200%

・休日(祝日以外の土日等):200%

・祝日:100%+100%

*祝日の場合には注意が必要です。
祝日は日本と異なり「Paid Public Holiday」即ち、そもそも有給休暇なので、働かなくても100%の賃金の給付を受けることができます。その上に勤務することで100%分(通常の賃金)を受けることができるというロジックになっています。 

時間外手当計算の基礎は月の基本給額とされています。
この点について注意すべきこととしては、夜間シフト労働者の残業額です。

「夜間」シフトの労働者は、昼間のシフトの労働者の130%の賃金を受けることができます。
なお、ここにおける「夜間」は 上記夜間残業における「夜間」とは異なり、午後10時から翌朝午前5時までを含む連続する11時間をいいますので注意が必要です。

例えば、時給1.3ドルの夜間シフトの労働者が(午前5時以降に)2時間残業をした場合、この労働者は、
1.3ドル✕150%✕2(時間)=3.8ドルの時間外手当の給付を受けることになります。

上記点については仲裁裁定が出されており(労働仲裁2014年127号等)、上記記載と同じ理解に沿うものですが、現地専門家においても意見が割れている状況ですので、実際にこの点が問題となった場合は各自現地専門家にご確認頂くことをお勧めします。

最近、労働時間・シフト・残業に関するご質問・ご依頼を頂くことが多くなっています。

理解が難しい原因は、カンボジア・日本各労働法における法定労働時間・残業時間に関する制度間ギャップにあると思われます。

以前も本点については触れましたが、ホットなトピックになりつつありますので、再度ご紹介したいと思います。

1.法定労働時間

カンボジアは所定労働時間の上限(法定労働時間)が1日8時間、週48時間です。

これに対して日本の法定労働時間は1日8時間、週40時間です。

2.残業

(1) 日本

日本では、労働者に残業(時間外・休日労働)を課すためには、三六協定(通称:サブロク協定)を締結し、行政官庁に届け出る必要があります。

その上で、時間外労働の限度は1ヶ月45時間、2か月81時間、3か月120時間、1年360時間とされています(平成10年労働省告示第154号)。

また、日本では、「管理監督者」には労働時間・休憩・休日に関する規定が適用されません(労基法41条)。

*管理監督者:行政解釈上、部長や工場長といった、労働条件の決定等労務管理について経営者と一体的な立場にある人がこれに当たるとされています。

(2) カンボジア

カンボジアにおいては、まず、労働者に対して残業を強制させることができず、使用者の要望に対して、労働者が任意にする場合にのみこれが認められることになっています。

その上で、残業時間の上限は1日2時間まで、1日の総労働時間は10時間までと法定されています。

そして、残業を行うためには、労使間の合意が必要な上、労働省にこれを申請する必要があるとされています。
現に、製造業では2ヶ月に1度この申請を行うよう指導がされており、実際にそのような運用がなされています。他方、他の業種では、それほど厳格な運用がなされているわけではないと認識しています。

また、カンボジアには「管理監督者」に関する適用除外規定がありません。
*カンボジアでは、管理監督者どころか、取締役等役員にも労働法の適用があると解されています。

上記の点については、こちらにも詳しく書いていますので、参照にされて下さい。

というわけで続きは明日!

日曜のお昼にオフィスでブログを書いているわけですが、
折しも最近体調が優れず、今も発疹が出ている状況でもありますので(汗)、海外生活者なら気になる海外の医療、カンボジアでの医療について実体験に基づいて書いてみます。

カンボジアに来て体調を崩すのは2回目(1回目は調子に乗ってミディアムレア・レアのハンバーガーを注文してインフルエンザの症状に)なのですが、実は体調不良ではまだ病院のお世話にはなっておりません。

それとは別に先月、人に話すのもお恥ずかしいアクシデントで爪を剥がす怪我をしてしまい、翌々日、オフィスの近くにあるInternational SOSさんに駆け込み、1週間ほど治療を受けました。

そこで思ったことその1
− お医者さんがドイツ人だと安心する
語弊を恐れず正直に申し上げますが、担当医がカンボジア人だとなんだか不安に駆られます。

その2
− 日本語担当者が居ると安心する
まず医療用語言われても分からないので、日本語で間に入ってくれる人が居ると安心です。
また、日本人に合わせた対応(スピード等)をして頂けたので本当に助かりました(僕的にはこっちの方が重要でした。不安だったり、焦ってるとイライラしちゃいますしね)。 
なので、International SOSさんのこのサービスはすごいいいサービスだと思いました。 

その3
− 怪我をすると感染症の危険性が高そう
カンボジアに駐在するときにたくさん予防接種等をすると思うのですが、やっぱり破傷風とかよく分からない最近とかがいっぱいいそうなので、挫傷系の怪我をしたときのリスク、というか恐怖感は日本とは比べ物になりませんでした。

その4
− 意外と(僕が思ったより)治療費が安い(安かった)
実は、このとき、保険に入ってると思っていたら手続が途中で止まっていた上、海外旅行保険が付いていたクレジットカードも前回盗まれてから再発行しておらず、結局、保険によるサービスを受けることができませんでした。
なので内心、「合計で30万くらいいってしまうんちゃうやろか…」と治療費にビビりまくっていたのですが、意外や意外、そんなには高くありませんでした。
まぁでも爪だから何とかこれで済んだ…と思い保険の契約を急ぎました笑

その5
− 風邪が日本の風邪と違う
これは爪の件と別なのですが、ちょっと前風邪をひいていました。
でも、通常僕がかかる際に生じる風邪の症状(のどが痛い・洟が出る)がなく、ただ、しんどい・頭が痛いという症状だけで、非常に不安を覚えました。
しかし、日本の風邪薬を飲んだところコロリと治ったので風邪だったみたいです汗

いずれにせよ、海外で仕事をされる方は日本ででもいいですし、来られてからでもよいので、ちゃんとした保険に入られることを強くお勧めします。