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ASEANへの進出法務、アジアでの不動産取引の法務サポートの仕事を行っている日本人弁護士が最新情報をお伝えします

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24日、26日と顧問先のお客様のご依頼を頂き、ウチのローカルスタッフによるローカルスタッフ向けのAnti-Corruptionセミナーを行いました。

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カンボジアは2014年の腐敗認識指数(CPI)が100点中21点174カ国中156位(ちなみに日本は76点で15位でした)とメコン地域でも最下位に低迷しています。

(ローカルスタッフの方々はこのことについて全く知らず、かなり驚かれていました。。。) 

これに伴い、特に、汚職に対する法律が厳しい欧米系の会社はカンボジアへの投資に二の足を踏む状況です。日本の会社さんも進出時にはこれを懸念点に挙げられますし、進出後は苦労されています。

そんな中、カンボジアのAnti-Corruption Unit(ACU)が積極的な動きを見せており、これまで7社のみが結んでいた覚書を、今週頭、新たに日本企業8社を含む9社が覚書を結ぶに至りました。

覚書の内容としては、

締結した会社は、Anti−Corruptionに関する法令を遵守する、
汚職・賄賂に関与しないよう従業員を教育し続ける、
賄賂の要求等があった場合、率先してACUに情報提供を行う等の義務を負う

他方、ACUは、汚職の証拠を提供された場合に捜査を行う、
汚職に関する秘密を守り、告発者を保護するを保護する全ての施策を講じる、
覚書を締結した会社とカンボジアから汚職を撲滅するために最大限の努力をする、
覚書を締結した会社に対してACUのスタッフを割り当て、何かあった際はそのスタッフに連絡してもらう体制を作るというものです。

カンボジアの汚職には構造的な問題が潜んでいると思われますので、ACUが頑張るだけでは何ともならないとは思いますが、これが問題解決への呼び水になることを望みます。

今日ようやく中華正月が明けました。

カンボジア人は聞いたところによると90%が中国人の血が入っているそうで(間違っていたらすみません汗)、カンボジアでも香港やシンガポールと同様先週は中華正月一色でした!

町の商店はどこも閉まりがちで(中華料理店はほとんどどこも開いてませんでした)、至る所に「羊」とか「吉祥」と金文字で書かれた赤色のポチ袋(お年玉袋)があしらわれていました。

それと中華正月で思ったことといえば、
お役所の手続が(いつも通り?)ほとんど動かなかったこと
意外と道が空いていたこと

でしょうか。

直前のバレンタインデーはものすごい道の込み方だったので少し意外に思うほど。

(※なお、カンボジアでは世界基準でバレンタインデーに男性が女性にプレゼントを贈りますので、男性諸君は注意が必要です)

色んな人にお年玉をもらったり、僕にとって初の中華正月はすごく新鮮なものでした!

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もう2週間以上が過ぎようとしていますが

去る2月5日、プノンペンホテルにて、
ひょうご・神戸国際ビジネススクエアさん主催のカンボジアビジネスセミナー in プノンペンが開催され、そこで「カンボジアの法律事情」についてお話しさせて頂く機会を頂きました。

神戸・兵庫県から17名の方がベトナム・カンボジア視察ミッションに参加され、ホーチミンでの視察後、プノンペン視察中のイベントとして同セミナーが開催されました。 

同セミナーでは、Yusen Logistics (Cambodia) Co.,Ltd.の米山様・藤田様から「カンボジアの物流事情」、VDB Loi Ltd.の石本様から「カンボジアの会計税務事情」、シアヌークビル港公社ポートSEZの服部様から「シアヌークビル港経済特区(SEZ)について」のお話しがありました。

セミナーではカンボジア進出における手続、労働法上のリスク、特にカンボジア労働法における解雇の実務、カンボジアにおける雇用事情ついて重点的にお話しさせて頂きました。

平成27年度から神戸市アジア進出センターのアドバイザーに就任させて頂くことになりましたので、今後も、ずっとお世話になっている兵庫県・神戸市さんのお役に少しでも立てるよう頑張ります!

神戸市さんのミッション in プノンペンでのセミナー、Abroadersさんのセミナー@東京でバタバタしていたため、かなり久しぶりの更新になってしまいました。

カンボジアは2月も半ばに入ってきて、そろそろ夏っぽく暑くなってきました!
 

さて、今回のテーマは休暇(特別休暇・病気休暇・産前産後休暇)です。

まず、特別休暇ですが、カンボジアでは家族に関する出来事(冠婚葬祭等)について1年間で最大7日間有給休暇を取得することが認められています。

有給と言っても単純に18日の有給休暇+7日という訳ではありません。
これについてはリンク先の記事をご参照下さい。 

次に病気休暇ですが、労働者は医師の証明書がある場合、休暇を取得することができます。
この期間における給与ですが、これについて直接的に定めた法令はありません。
しかし、通達が、病気期間中一定期間は賃金を支払うという条項を就業規則に入れるよう求めています。

最後に産前産後休暇ですが、
妊娠した女性従業員は出産日を挟んで自由に90日間産休を取得することができます。
カンボジア労働法はこの期間中についても賃金の支払に関する規定を置いています。 

上記について詳しくはNNAさんの第12回連載(タイ版昨年12月24日掲載分)で書きましたので 、以下のリンク先をご参照下さい。

(カンボジア・ビジネス法講座 第12回 PDFファイル)

今プノンペンは31℃でちょうど過ごしやすい時期なので、
ちょっくら遊びに行ったり、ジョギングやゴルフをしたいところではあるのですが、
来週の神戸市さんのミッションの講師の準備、アブローダーズさんの講演の準備、カンボジア法の翻訳作業等々で(大変ありがたいことに!)忙しく、なかなか事務所以外のところに行くことができません。。。。

さて、今日は、カンボジア労働法における
労働時間、国民の休日・有給休暇について情報共有させて下さい。

・労働時間
カンボジアでは、法定労働時間の上限は48時間とされています。

法定労働時間外の労働は残業(Overtime Work)となるのですが、
残業代(Overtime Allowance)の計算方法が複雑です。

・国民の休日
カンボジアの2014年の国民の休日は27日でした(年によって違います。)。

日本の16日(振替休日除く)に比べてかなり多いですが、
カンボジアでは土曜日が全日又は半日勤務日のところも多いので、
そのような場合は必ずしも休みが多いとはいえません。

・有給休暇
年次有給休暇は年間で18日間認められています。
3年毎に1日ずつ日数が増加すること、
3年間、6日の有給持ち越しが認められていることなど、
残存有給の計算は非常に煩瑣です。

その他、詳しくは下記リンク先(NNAタイ版2014年12月11日付第11回連載)をご参考にされて下さい。

(カンボジア・ビジネス法講座 第11回 PDFファイル)